Bitbucket上で発生したコンフリクトの解消方法

eyecatch_resolve_conflict_on_bitbucket Web開発

はじめに

Gitを使用してコードベースで作業する際には、コンフリクトが発生することは避けられません。

この記事では、Bitbucket上で発生したコンフリクトの解決方法を詳しく説明します。

Bitbucket上で発生するコンフリクトについて

BitBucket上でコンフリクトに関する以下のようなメッセージが表示された場合、それはリモートリポジトリとローカルリポジトリの間で同期の問題が発生していることを示しています。

git checkout c4587e4
# Note: This will create a detached head.
git merge remotes/origin/develop

コンフリクト解消手順

特定のコミットにチェックアウトする

まず、BitBucketから提供されたコミットIDを使用して、特定のコミットにチェックアウトします。

本記事では、例としてコミットID「c4587e4」を使用します。

git checkout c4587e4

このコマンドを実行すると、Gitはデタッチドヘッド状態に切り替わります。

これは、ブランチから離れて特定のコミットに直接作業していることを意味します。

Gitは、次のようなメッセージを表示する場合があります。

Note: switching to 'c4587e4'.

You are in 'detached HEAD' state. You can look around, make experimental
changes and commit them, and you can discard any commits you make in this
state without impacting any branches by switching back to a branch.

このメッセージは、デタッチドヘッド状態の性質と、ブランチに戻る前に実験的な変更を加えたり、コミットを廃棄したりできることを示しています。

git statusで状況を確認する

デタッチドヘッド状態であることを確認するには、次のコマンドを実行します。

git status

Gitは次のような応答を返すはずです。

HEAD detached at c4587e4
nothing to commit, working tree clean

これは、HEADがデタッチド状態にあり、作業ディレクトリに未コミットの変更がないことを示しています。

Gitのデタッチドヘッドについて

Gitのデタッチドヘッド状態は、ブランチから離れて特定のコミットで作業したい場合に便利です。

この状態では、実験的な変更を加えたり、コンフリクトを解決したり、ブランチの最新状態を気にせずにコードベースを探索したりすることができます。

デタッチドヘッド状態では、コミットを廃棄したり、新しいブランチを作成したりすることができます。

開発ブランチをマージする

デタッチドヘッド状態にいるので、リモートの「develop」ブランチをマージしてコンフリクトを解決します。

git merge remotes/origin/develop

Gitは自動的にマージできるファイルを処理し、コンフリクトが発生したファイルを通知します。

Auto-merging app/test.py
CONFLICT (content): Merge conflict in app/test.py
Automatic merge failed; fix conflicts and then commit the result.

本記事では、「app/test.py」ファイルでコンフリクトが発生したと仮定します。

コンフリクトを解決する

コンフリクトを解決するには、Gitによって特定されたファイルを開きます。

コンフリクトは通常、「<<<<<<<」、「=======」、「>>>>>>>」の記号で囲まれています。これらのセクションを確認し、適切なコードを保持して編集します。

<<<<<<<<<<< HEAD
// 既存のコード
=======
// 新しいコード
>>>>>>>>> remotes/origin/develop

上記の例では、<<<<<<<<<<< HEADと=======の間のコードが現在のブランチのバージョンであり、>>>>>>>>> remotes/origin/developの後のコードがリモートブランチのバージョンです。適切なコードを選択して編集し、コンフリクトを解決します。

コンフリクトを解決したら、次のコマンドを実行してGitに通知します。

git add app/test.py

その後、「git status」を実行して、Gitがすべてのコンフリクトが解決されたことを確認できるようにします。

git status
HEAD detached at c4587e4
All conflicts fixed but you are still merging.
  (use "git commit" to conclude merge)

Gitは、コンフリクトが解決されたがマージが完了していないことを示します。

コミットを完了する

コンフリクトを解決し、変更をステージングしたら、次のコマンドを実行してマージを完了します。

git commit

Gitはデタッチドヘッド状態からコミットを作成し、コミットメッセージの入力を求めます。コミットメッセージでは、行った変更を明確に説明する必要があります。

元のブランチに戻ろうとすると・・・

ここで以下のコマンド

git checkout <元のブランチ>

に戻ろうとすると、以下のようなエラーメッセージが表示されます。

Warning: you are leaving 1 commit behind, not connected to
any of your branches:

  a5b76fb Merge remote-tracking branch 'remotes/origin/develop' into HEAD

If you want to keep it by creating a new branch, this may be a good time
to do so with:

 git branch <new-branch-name> a5b76fb

このメッセージは、デタッチドヘッドで行ったコミットがどのブランチにも属していないことを示し、新しいブランチを作成してそれらを保持することを提案しています。

新しいブランチを作成する

デタッチドヘッドで行ったコミットを保持するために、新しいブランチを作成します。

git branch <新しいブランチ> a5b76fb

「a5b76fb」はデタッチドヘッドのコミットIDです。

元のブランチにマージする

新しいブランチの作成後、元のブランチにマージします。

git checkout <元のブランチ>
git merge <新しいブランチ>

これにより、デタッチドヘッドで行った変更が元のブランチに統合されます。

まとめ

Gitのデタッチドヘッド状態は有用ですが、適切な方法でブランチに戻らないと重要なコミットを失うリスクがあります。

警告メッセージに注意を払い、必要に応じて新しいブランチを作成することで、作業の安全性を高めることができます。

このような知識は、Gitを使用する開発者にとって非常に価値のあるものです。

この記事がGitの効果的な使用に向けて役立つ知識を提供することを願います。

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